Happy Ice Project

カンボジア版ババヘラアイス
ハッピーアイスプロジェクト




2003年からの、私のカンボジア取材の原点であるプノンペン、

ステンミエンチャイ地区の巨大なごみ集積場で、有価物を拾い生きる人々。

ポル・ポト政権時代の大虐殺と長い内戦を生き延び、経済発展に伴う急激な

社会変動の渦に呑み込まれながら、その地に生きる彼らの強烈な命の躍動が、

私の心を鷲掴みにしました。

今を生きた彼らの証しを、多くの人々に伝えたい。

2003年の9月に決意したその思いが、今に至るカンボジア取材のすべての原点でした。


そのごみ集積場が、収容能力の限界に伴い、2009年に閉鎖され、

有価物を拾い生きてきた人々が生きる糧を失おうとしていました。

その時に、ごみ山に生きる人々に対して、保健衛生支援と、子どもたちへの識字教室を

長年行っていた日本のNGO、JLMMさんは、ロッティというクレープ菓子を販売する屋台を人々に提供し、

ごみ拾いに変わる新たな生き方として、人々をごみ集積場から次なる人生へと導いていました。

JLMMさんは、2003年の、私とごみ山に生きる人々との出会いを導いてくれたNGOでもあります。

そして2010年。ごみ拾いに変わる新たな生き方を、より多くの人々へ提示できるように

JLMMさんから相談を受け、私は、故郷秋田の名物アイス「ババヘラアイス」のアイデアを、

彼らへ提示させていただきました。

ババヘラアイスは、おばあちゃんがパラソルの下でババヘラアイスを販売する仕組みで、

道路沿い、観光地、お祭り、学校行事など秋田の多くの場所で販売され、

人々に長年親しまれている秋田の地域密着型の伝統名物アイスです。

カンボジアにはアイスを食べる食文化があり、ババヘラアイスと

同じような、屋台形式の軽食屋がたくさんあります。

寺院、学校、市場、観光地など、アイスを販売できる場所も多くあります。

そのアイデアを出させていただいた後、故郷秋田のババヘラアイス販売を行う

「進藤冷菓」さんから、約3年に及ぶ貴重な技術協力をいただき、カンボジアの材料を用いて

秋田のババヘラアイスと同じ味、同じ色を出せるカンボジア版ババヘラアイス

「ハッピーアイス」の完成に至り、2013年2月から活動を開始しました。


そして今は、ごみ集積場での有価物拾いから脱却することを希望した

約10名の女性たちがハッピーアイスを売り、生計を立てています。

ごみ集積場で生きていた時の、2倍ほどの収入を得られるようになっています。

活動開始から数年を経て、彼らは自らがアイデアを出し、

よりカンボジア人に好まれるように、より収益を上げられるように、

新たな味、色を開発し、新しいハッピーアイスを生み出しています。

そのプロジェクトを、活動母体となるJLMMさんが、

カンボジアの人々とともに活動を続けています。


故郷秋田とカンボジアを繋ぎ、ごみ拾いに変わる新たな生き方の形。

多くの温かい絆が繋がり実現することができたこの活動を、

これからも大切に見守っていきたいと思います。









































































 













JLMMさんのハッピーアイスの取り組みは、下記より詳細がご覧になれます。

https://readyfor.jp/projects/happyice






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